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オーディブルで「嫌われる勇気」を聴いてみた




 

オーディブル(Audible)で「嫌われる勇気」を聴いてみた

以前も紹介したアマゾンのオーディオブックのサービス、オーディブル(Audible)で「嫌われる勇気」をダウンロードして聴いてみました。

ダウンロードの手順などは簡単なんですが、自分の持っているアマゾンのFire HD10には専用のアプリがないことにちょっと驚き、この場合は単純にネット接続してSilkなどのブラウザ経由でサインインして聴くということになります。

iPhone やiPod、Androidのスマホなどは専用のアプリが用意されているので便利です。

時短がオーディオブックの一番いいところ

またオーディオブックの利点は早回し、2倍、3倍のスピードで聞けて時間が短縮できるところ、料理をしながら、エクササイズをしながら知識を得られるという時間はお金と考える、意識高い系の人に支持される理由もわかります。

本題、「嫌われる勇気」の要約、ネタバレ注意

「嫌われる勇気」はアドラー心理学を二人の架空の人物が対話する方式で説明していく話です。

哲学者と人生に納得のいかない若者との対話から、アドラー心理学とは何かがわかるように構成されていて、最後には不満ばかり口にしていた若者もアドラー心理学に屈服して、未来と真剣に向き合うようになるというオチであります。

まず世界はシンプルであり、人生もまたシンプルであると説く哲学者。

神への信仰も薄れ、戦争もなくならないこの世界でなにがシンプルなのか理解できない若者。

世界を複雑にしているのはあなたの主観にすぎないと主張する哲学者。世界がどうであるかでなく、あなたが変われるかどうか、そこがポイント。あなたの現実はサングラスをかけて世界を見ているようなもので、そのサングラスを外す勇気を持てるかにかかっている。

まずしょっぱなから勇気というキーワードを別の形で持ってきています。

トラウマを否定せよ。

変わりたいと願うということは変われないということの裏付けと主張する若者。ひきこもりの友人を例にとり、なんらかのトラウマがあってそうなっているはずだというもっともらしい考えに対し、哲学者は過去に原因があるのでなく、今、外に出たくないから怖いという感情を作り出している、つまり今現在の自分の目的(引きこもる)のために外に出るのがこわいという感情をあとづけで作り出しているというのが、アドラー心理学の考え方のようです。これが目的論と呼ばれています。

感情はあとづけ、現状は自ら選択している

引きこもりが過去の虐待などが原因ではなく、今引きこもるという目的のために自ら選択しているということ、引きこもることで逆に親から注目される、もしくは引きこもることで親を困らせることができる、そういった目的のために行動しているという考え方がアドラー心理学の目的論。

極端に言えば怒りの感情も、怒り→大声を出す、という順番でなく、大声を出すためにあとから怒りの感情をこしらえたというものです。つまり相手を威嚇して自分が優位に立つためには大声を出さないといけない、この目的のために怒りという感情を作り出しているだけというのが、アドラー心理学の立場ということです。

怒りは目的を達成するための手段。ニヒリズムの対極にある思想。フロイト的原因論の逆になります。

明るい人間に変わりたいという思いながら到底無理と思っている自分、もし現実暗い自分なのであれば、それは自分で選択したということ。

自分の世界観、ライフスタイルは自発的に選んでいる、それは10歳ぐらいに形成されることが多いそうで、その時の対人関係をベースに、自分の居心地の良いライフスタイルを選らんでいるようです。暗い世界観を選んだ人、心のどこかでいつも明るい世界観がいいなあと思いつつも、一歩踏み出す勇気を持てず、暗い世界観のまま生きる方がとりあえずは楽ということから自分で選らんだのが今の自分ということです。目的が明るい自分であればそのために一歩踏み出す勇気、そこには常に対人関係が絡んできて、自分のことを否定してくる人も出てくるわけで、そこと闘う勇気を持てば必然と明るい自分に変わっていくという論理です。

小学校の3,4年生ぐらいでそれまで暴れまわっていた子が急におとなしくなっていくのも、周囲との関係性の中から自分の実力、ちょっとした限界みたいなものにや違和感に気づき始めて変化していくものなのでしょうか。

小さいころの自分を思い返して当てはまる人も多いのでは?

ホメオスタシスとの共通性

変われないのではなく変わらないとう選択を自分でしているというところに気づけるかがポイント。

これを読んでホメオスタシス(恒常性)の話を思い出しました。人は常に現状維持を第一の目的としている、例えばお金がないと愚痴っていたとしても現状安月給でも給料をもらえて生活はできている。そこからもし環境を変えてしまったら安月給さえももらえなくなるかもしれない。だからチャレンジすることなく、文句を言いながらも月日は流れてしまう、とてもありがちなパターンのような気がします。

陰キャは自分を好きにならないと決心している。赤面症なども好きな人に告白できない言い訳に使っている。これもまた一歩踏み出す勇気を出せない言い訳に使っている。相手に否定されるのが怖い、全てはそのための言い訳。

人間の悩みは全て対人関係の悩み、これがアドラー心理学の基本。

劣等感も相手との比較があって生まれるもの。それを言い訳に利用するかしないかの違い。

自慢話も劣等感の現れで、不幸自慢も自分が優位に立つための手段。

他者でなく理想の自分と比較することが大事。他社との競争を捨てられるか。

他者は自分のことなど気にしてない、そこに気づけるかどうか。もともと自分のことを気にしていない他者を気にしても仕方がないということ。

リストカットなども親への復讐だったりする場合がある。怒りという感情のツールを使わず、言葉を使える人間のメリットを利用すべし。

幸せになる勇気、そして嫌われる勇気。マウンティングに意味はない。マウンティングをとらせてあげる余裕。マウンティングで優位に立つことが目的ではない。

 オーディブルの登録はアマゾンのアカウントがあれば簡単です。

対人関係を恐れないということ

友達が多いというところはポイントではなく、自分一人の目的が全て、そこに友達が自然とついてくる場合もあればない場合もある。

隣人を愛せよ、敵を愛せよという主教的な教えにも通ずる話。

対人関係の何が自由を奪っているか?承認欲求を否定すれば乗り越えられる。褒めてもらうことが目的になってはダメで、自分のために生きてOK。傍若無人になるということではない。

他者の課題には踏み込まない、といいながらサポートは必要ということでここのバランスが現実的には一番難しい気がします。

他者の視点はその他者の問題であって、自分の問題ではない。自分の問題ファーストで動けばうまくいく。

承認欲求イコール嫌われたくないということ、そこで嫌われる勇気をもって行動することで道は開ける。自由とは他者から嫌われるということ。嫌われることを恐れないということ。それが自由に生きるということ。対人関係のカードは自分が握っている。

承認欲求はつまり自己中心的でもある。世界の中心は自分ではないということを認める。共同体の一部であるという認識の話は、動物のヌーのが団体で行動し、危険な川を数パーセントが確実に死ぬとわかっていながら渡る話を思い出しました。群れをなすのが動物の基本で、個人ではなく群れとして同じ種が生き残ればそれで問題ないというのが生物の鉄則というところで、人間も自己犠牲を払って自分以外の強く生き残れる若者に道を譲って死んでいく人がいるというところも少し納得のいくところです。

群れとして生き残る本能ファーストなお話です

学校が合わなければやめればいい

学校でいじめなどにあっている人にもあてはまることだと思います。ものすごく小さい共同体で悩んでいても仕方がなく、もっと大きい人間社会、宇宙規模で考えれば小さい話、また違う共同体を探せばいいだけのこと。

褒めてはいけないし、叱ってもいけない。 ←これは微妙に難しい… 優越の立場を縦の関係で確認しているにすぎなく、対等の立場で接するべき。褒めるも叱るも上から目線で同じである。勉強しなさいなども、何で本人が勉強するのかを考えさせ、自発的理由をもとに勉強するようにサポートするのが大事だということです。

その人に価値があると思えれば生きている実感が得られる。生きているだけで丸儲け理論と同じ。

全ての人間関係を横の対等な関係にすることができるかどうか、有名人の誰にでも平等に接してくれたという美談とも共通すると思います。

肯定的な諦めも大事。

偽善と紙一重ですが、そこを突き破る強い信念を持てるまでになれるか、日々の鍛錬という気がします。

他者への貢献が自分の価値を実感できる。

他者が仲間であると実感できれば偽善にはならない。キッチンでお皿を洗うお母さん、なんで自分だけという考えでは嫌な気持ちだけが生まれ、難しい顔で不機嫌な空気が生まれますが、子供たちの為、家族の為という他者への貢献という立場をとれば、それは相手につくしていることからの幸福感になり、家族からいつもありがとうという言葉も出てくるし、手伝ってくれる雰囲気も自然に生まれる。

1人ではなく共同体の感覚が必要、個人の幸福、共同体の中での幸福、このバランスが難しい。

幸福とは貢献感である。承認欲求からくる貢献感ではなく、共同体感覚をつかんで自然にわきでてくる貢献でもって幸福を感じることができる。

人生に爪痕を残すという考え自体が間違い。普通であって何が問題なのかという根本的な考えを変える。人生は点の連続、ただ今を生きる連続。

人生に意味はないという極論、あなたが自分自身に与えるもの。他者貢献が一番重要なポイント、今、今日を他者貢献に捧げる、そうすれば道が開ける。

もちろん本で買うのもいいですが、キャンペーンでオーディブルで聴いた方が賢い選択です。

オーディブルのキャンペーンもいつまであるかわかりません。

まとめ

要約というよりはメモのような箇条書き感覚で、感心した部分をピックアップしただけになってしまいましたが、個人的にも小さい頃の記憶とすり合わせてみて、心当たりのある話もいくつかありました。

頭で理屈を理解しても、それを実践して感情のコントロールができるかというのはまた別の話です。修行僧のように日々実践、反省の繰り返しで、嫌われる勇気を持つ達人になれかのチャレンジということでしょうか。

この本の設定のように近しい人と、この話題について議論をすること、それを繰り返し行うこと、それが近道になるのかなあという気がしました。

考えさせられる名著です。




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