OK ブーマー(OK BOOMER)は海外版流行語大賞
「OK、ブーマー」とはミレニアルズやジェネレーションZと呼ばれる若い世代によって使われている言葉で、TikTokなどでこの若い世代がブーマー(ベビーブーマー世代、1946年から1964年あたりに生まれた世代)、つまりオッサン、オバサンを小ばかにした動画を投稿するのが流行ったことからきているフレーズです。意味としては「そうですか、わかりましたよオッサン(オバサン)」的なうっとうしさ、ウザさを表現しているフレーズです。オッサンは引っ込んでろまでの強い表現ではないですが、意味合いとしては似たようなものだと思います。日本だと団塊の世代に対する批判があったり、バブル世代に対するやっかみだったり、似たようなことはいつの時代でも起きることだと思います。今は輝いてみえるかもしれないこのミレニアルズやジェネレーションZといった子たちもいずれ自分より下の世代からボロカス言われる日もやってくると思います。
ちなみにこのOK BOOMERをデザインしたTシャツやスウェットを販売して25000ドルを稼いだという学生の記事もBBCに載っています。さりげなく「Have A Terrible Day」というフレーズも使っていて、欧米の人が好きそうな皮肉なデザインだと思います。

出典:SHANNON O'CONNOR Navi Shirt
クロエ・スウォーブリック議員の発言の経緯は?
このOKブーマーが話題になったのはニュースでもとりあげられたことからです。ニュージーランドの緑の党、クロエ・スウォーブリック議員が野次る年配議員に対して放った「OK, Boomer」が映像でも拡散しました。気候変動問題に対する演説で、2050年まで二酸化炭素排出量をゼロとする目標のゼロカーボン法に対する内容でした。2050年には私は56歳になっているといった辺りで野次がとび、スウォーブリック議員が「OK, Boomer」と軽くあしらた、というのが大まかな流れとなります。
クロエ・スウォーブリック議員の経歴は?

出典:ウィキペディア
クロエ・スウォーブリック議員は1994年、オークランド生まれ。オークランド大学では哲学の分野で法学士と芸術学士を取得しています。The Lucid Collective というファッションブランドを立ち上げたり、What's Goodという雑誌での執筆(オーナーでもある)だったり積極的に学生時代から活動していたようです。政治の世界では2016年にオークランドの市長選に出馬して、3位と当選はならなかったものの当時22歳での出馬が話題になったようです。そして2017の選挙で緑の党の7番目のリストに入り議席を獲得、1975年のマリリン・ウォーリング依頼の最年少議員だそうです。
気になるのは党が緑の党というでたらめな左翼であるという点です。CNNなどのこれまたでたらめなメディアが大体的に取り上げていることも気になります。最近のグレタさんの報道なども、左翼系メディアがいいように利用している節があります。そもそも地球温暖化のメカニズム自体がわかっていない段階で、温暖化自体しているのかどうかもわからないわけで、若い人の感情的な上の世代に対する反発はただの反抗期みたいな幼稚なものにも映ります。批判するのは簡単なのですが、じゃあどうやって改善していくのか、具体案をメディアは報じないとまったく説得力に欠けてしまいます。もうしばらくしたらこのOKブーマーに対する、無知な若い世代への返しのフレーズが生まれてくるかもしれません。