アウディの中古車を手に入れることを考えたとき、「アウディの中古車は避けた方が良いのでは？」と疑問を持つ方は少なくありません。
ただし、この問いに対する明確な答えは存在しません。
その理由は、アウディの中古車を選ぶ際には、車のコンディション、メンテナンスの履歴、そして購入者の車に対する知識と期待が大きく影響するためです。
この記事では、「アウディの中古車はやめた方がいいは本当か？購入時のチェックポイントを解説！」と題し、そのポイントを解説していきます。
アウディの中古車はやめた方がいいのか？
アウディの中古車を購入しようとすると、多くの方が「アウディの中古車はやめた方がいいのか？」と疑問に思うことがあります。
しかし、この疑問に対しては、一言で答えることはできません。
その理由としては、アウディの中古車を選ぶ際には、その車の現状やメンテナンスの履歴、そして購入者の車に対する理解度と期待値が大きく関わってくるからです。
アウディの中古車が故障しやすいと言われることがあるのは、日本の道路環境が外国製車にとって厳しいという実情が背景にあります。
日本の道路は狭い上に、頻繁に停止と発進を繰り返す交通状況が、外国製車の消耗部品の交換を頻繁に必要とし、故障しやすいという印象を与えることがあります。
ただし、これはアウディの品質に問題があるわけではありません。
信頼を取り戻したアウディ
最近のアウディの信頼性は向上しており、故障が少なくなっています。
国産車をお使いの方々には、VWは故障しやすく、修理費が高いという印象があるかもしれません。
しかし、アウディの故障率の低下は、「Audi Warranty」や「Audi Freeway Plan / Audi Freeway Plus. Light / Audi Freeway Plus」などのメンテナンスプログラムの導入により、品質が向上した結果だと感じられます。
これにより、オイル交換の間隔が延びたり、部品の耐久性が向上するなど、環境配慮も進んでいます。
新車3年保証の安心プログラムは以下の通りです。
安心1：3年間走行距離無制限の保証で、新車購入後3年以内なら走行距離に関わらず、不具合があれば無料で修理されます。
安心2：3年間の塗装保証で、車の塗装に問題が生じた場合、無料で塗り直しが行われます。
安心3：12年間の錆穴保証で、車体内部から錆による穴が開いた際には、無料で部品交換がされます。
安心4：2年間の純正部品保証で、純正部品に不具合が出た場合には、無料で交換されます。
安心5：5年間の24時間対応のフォルクスワーゲンエマージェンシーアシスタンスがあり、車が動かなくなった際の応急処置や牽引、乗員の移動手段をフォルクスワーゲンが手配します。※2016年4月1日以降に登録された新車には5年間のサポートがありますが、それ以前の車両には3年間のサポートがあります。
安心6：VW・アウディカスタマーセンターが24時間体制で質問や要望に応じます。
都市部ではアウディ車をかなり見かけるようになりました。
これは、国産車からの乗り換えが容易になったことを意味しています。
ベンツやBMWというベタな選択より、アウディに乗る人はスマートなセンスを持っている印象があるかと思います。
アウディの中古車が手頃な価格である理由
アウディの中古車が他のブランドに比べて手頃な価格で見つかる主な理由は、市場に流通している中古車の量が豊富だからです。
特に、車検のタイミングである5年目になると、多くのオーナーが車を手放すため、供給が増え価格が下落しやすい傾向にあります。
この点から、5年使用されたモデルは中古車を購入する絶好の機会と言えるでしょう。
ただし、安い価格に惹かれてすぐに購入を決めるのは避けるべきです。
というのも、中古車の価格は車のコンディションやメンテナンスの履歴に大きく左右されるからです。
そのため、価格のみならず、車の状態やメンテナンスの履歴にも細心の注意を払うことが大切です。
上記の点を踏まえると、アウディの中古車を選ぶ際には5年落ちのモデルが望ましいと言えますが、モデルの選択だけでなく、エンジンタイプや走行距離、メンテナンスの履歴も重要な判断材料です。
たとえば、ディーゼルエンジン搭載のモデルは燃費効率が良く、長距離運転が多い人に適しています。
走行距離が少なく、定期的にメンテナンスが行われている車は、長期間にわたって信頼性を保つ可能性が高いです。
26歳のときに40万で買ったドイツ車
（アウディ）を買ったことが背伸びしたことです。度重なるオイル漏れなどで修理費がかさみ家計は火の車でしたが、外国車の走り、質感を経験できたことは良い思い出です。#ブリタイ#zipfm pic.twitter.com/iIaq8ZjgpE— まーさ@管理部門 (@massayang) October 30, 2023
極端に年式の古いもの、価格が安いものはそれなりの覚悟が必要です。
避けるべきアウディの傾向
多くの方がA8/A7/Q8/Q7の購入を控えるべきだと考えています。
これらの車種は法人ユーザーによる購入が主流で、激しい運転や多くの距離を走ることが一般的です。
新車の保証が3年または5年で終了すると、これらの車は中古市場に出回ります。
保証期間が終了した時点で部品が交換されていないことも少なくありません。
A6やQ6などのモデルと比べて、A8/A7/Q8/Q7の部品や修理費は一段と高価です。
では、なぜA8/A7/Q8/Q7の購入を避けるべきなのでしょうか？
これらの車は新車で1000万円を超える価格帯にあり、新車を購入できる経済力を持つ方が適しています。
中古市場では、5年経過すると300万円台で手に入ることもあります。
しかし、低走行で状態の良い車であっても、2年間で100万円の維持費がかかることを考えると、それを支払える経済力がある方が購入するべきです。
10年経過すると、100万円以下で販売される中古車も市場に出ます。
しかし、走行距離が多く、何らかの問題を抱えている車も増えてきます。
消耗品を全交換すると、2年で100万円を大幅に超える維持費がかかることもあります。
結果として、安価な車を購入したとしても、結局は高い維持費がかかるため、経済的には得策ではないと言えます。
ただ絶対やめるべきということではなく、メンテナンス代を百万単位で払う覚悟があるのであれば問題はないでしょう。
ハイエンドのラインアップを中古で買うということは、どのブランドでもそれなりのリスクがあるということです。
狙うべき中古アウディの車種
アウディの中古では、以下のモデルがおすすめです。
・A4 2.0TFSI Sライン
・Q3 1.4TFSIスポーツ
・A1 スポーツバック 1.4TFSI
これらのモデルは、100万円台からの購入が可能です。
新車での購入や認定中古車を選ぶ場合でも、国産車と比較すると価格は高めですが、中古であればコストパフォーマンスを重視したいところです。
上記の3モデルは、100万円台での購入が可能でありながら、性能が良く、サイズも扱いやすいため、選ぶ際にはこれらのモデルから始めると良いでしょう。
どの道メンテ代がかかるなら最初の車両価格が安いものから選んでしまうというのもアリではないでしょうか。
アウディの電気系統
アウディの中古車には、特に電子制御部品の故障がよく見られます。
これはアウディが高度な電子技術を積極的に使用しているため、故障しやすいと言われていますが、これはアウディに限らず他の高級車にも見られる問題です。
電子制御部品の故障は、エンジンやトランスミッションの管理、エアバッグシステムなど、車の安全性や快適性に直接関わる部分に影響を及ぼし、修理費用が高くつくことがあります。
これを避けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、電子制御部品に関しては専門的な知識と技術が必要なため、アウディの公認整備工場でのメンテナンスが推奨されます。
また、故障を早期に発見するためにも、定期的な診断が重要です。
アウディの中古車を選ぶ際には、車の状態をじっくりと確認することがポイントです。
エンジンの状態や走行距離、メンテナンスの履歴をチェックし、できれば専門家の検査を受けることをお勧めします。
エンジンの状態を確認する際には、オイルの状態や音、排気ガスの色などを見ます。
走行距離は車の使用度を示す指標ですが、その距離がどのような運転状況で蓄積されたかも考慮する必要があります。
短距離運転が多い車は、エンジンの摩耗が進む可能性があります。
後悔しないためには、自分の生活スタイルや予算に合った車を選ぶことが肝心です。
アウディの中古車は新車に比べて安価ですが、維持費はそれなりにかかります。
特に電子制御部品の修理には高額が予想されるため、使用目的や予定される走行距離を考慮することが大切です。
長距離運転が多いなら燃費の良いディーゼルエンジンのモデルが経済的でしょう。
街乗りが主なら、取り回しの良いコンパクトモデルが便利です。
最終的に、アウディの中古車を選ぶ際には、購入後のサポート体制もチェックしておくことがお勧めです。
アウディのディーラーがあると安心
近くにアウディの公認ディーラーや整備工場があると、メンテナンスや修理がスムーズに行え、安心して車を利用できます。
アウディの中古車の選択は、車のコンディション、メンテナンスの履歴、そして購入者の車に対する知識と期待に大きく依存します。
これらを考慮して、ライフスタイルや予算に適した車を選ぶことが重要です。
アウディの中古車はどれくらいの期間乗ることができるのでしょうか？適切なメンテナンスと使用が行われていれば、10年以上の使用も不可能ではありません。
しかし、メンテナンスが怠られたり、厳しい使用条件が続けられた場合は、その寿命は短くなることが予想されます。
日本の道路環境は外車にとって厳しいものがあり、消耗品の交換頻度を上げ、故障しやすいという印象を与えることがあります。
狭い道や多いカーブは、サスペンションやブレーキなどの部品の早期劣化を招くことがあります。
アウディの故障しやすい部位には、トランスミッションやパワーステアリングコントロールユニット、パワーウィンドウ、エアコン、デフオイルなどがあります。
これらは定期的なメンテナンスが必要で、特に電子制御部品はアウディの公認整備工場での点検が推奨されます。
アウディの認定中古車がおすすめ
アウディの認定中古車は、通常の中古車とは一線を画す高品質な車両で、購入後の保証やアフターサービスが手厚いです。
これらの車はアウディの厳しい検査基準をパスし、細部にわたる検査を経て、信頼できる保証が提供されます。
これにより、購入後の不測のトラブルが少なくなります。
アウディの認定中古車は、特定の条件を満たした車にのみ与えられる称号で、正規の輸入車であること、正規のメンテナンス記録があること、初年度登録から10年以内で走行距離が10万km以下であること、修復歴や改造歴がないことが条件です。
認定中古車には、初度登録からの年数や走行距離に応じた保証プランがあり、万が一の故障時にも安心です。
中古車であることを考慮しても、値引きが少ないのは不利な点です。
新車をディーラーで購入する際は、値引き交渉を見込んで話を進めるため、支払い総額が予想以上に安くなることがよくあります（それでも新車は中古車に比べて価格が高めですが）。
一方で、中古車はそれぞれの状態に応じて価格が設定されており、多くの場合、価格に余裕がありません。
これはアウディの中古車にも当てはまります。
交渉の結果、期待していたほど値引きが実現しないこともしばしばですので、値引きには期待しないほうが賢明です。
アウディの中古車に関するまとめ
アウディの中古車を選ぶ際は、車の状態やメンテナンス履歴をしっかりと確認し、自分の生活スタイルや予算に合った車を選ぶことが重要です。
また、購入後のサポート体制も確認しておくと安心です。
適切な選択とメンテナンスを心がければ、アウディの中古車は長く快適にお使いいただけます。
外車だからと臆する時代はかなり昔の話のような気もします。
年式、走行距離など基本的なチェックポイントを注意するぐらいでも比較的安心して乗れるブランドではないでしょうか。