ニュース番組に取り上げられたことから「さんぽセル」が話題になっています。
大人たちの批判であったり、それに反論する子供たちの意見、そしてテレビコメンテーターの子供を擁護する発言など、ちょっとした論争になっているようです。
この記事ではさんぽセルについて、どういう批判などで炎上のような状態になっているのか、さんぽセルの販売はどこで行っているのかなどをまとめています。
さんぽセルとは
さんぽセルとは栃木県の小学生が考えたランドセルをキャリーバッグのように引きづって移動できるようにする車輪つきのフレームのような商品。
フレームにランドセルを括り付けて、大人がよく街中で引いているキャリーバッグと同じ要領で軽い力で運べるというアイデア商品。
クラウドファンディングなどを経て、今年の4月から販売が開始されています。
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取っ手の所を短くしまえば、普通のランドセルと同様に背負えることもできるようです。
さんぽセルの何が問題?
さんぽセルが突然トレンドに躍り出たのは、ニュース番組で取り上げられたこと。
ニュースでは一部の大人がさんぽセルについて足腰が弱くなるなどの批判をし、それに対する子供の反論が完全に大人を論破しているというところで話題になりました。
例えば、「開発は子供のことをわかってないですね」に対する反論として「いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子供のことわかってなかったらごめんなさい」とシュールに開発したのは子供なんですけどと一蹴。
また「体のバランスが悪くなり背骨の歪みが出て体調が悪くなると思うので心配です」というコメントに対しては「それは重いランドセルでなるランドセル症候群といわれている病気です。僕たちはそれを解決しようとしているのです。心配する方向が反対です」と完全論破です。
そして「ランドセルを毎日背負っていれば下半身が鍛えられる」という意見に対しては「灯油缶を今も毎日背負っている人がいるなら許す」となかなかキレのある返答です。
批判は主にこのさんぽセルの発売が決まってニュースになった4月のものに対して、ヤフーのコメント欄で多くあがったようです。
ただそれに反論する小学生のことがニュースになった今回の件では、意見は逆転しその大人の批判に対する批判が急増している、そんな状況ではないでしょうか。
ランドセル症候群という言葉をこの件ではじめて知りましたが、姿勢の悪化、背骨の変形、伸長の阻害、腰痛などの身体的なものに加え、ランドセルが重いから学校に行きたくないという症状のこともこのランドセル症候群として定義されるようです。
実際今だに何故ランドセルを使っているのか疑問でしかないという人の方が多いでしょうし、ランドセル業界の利権的なもので続いているのかなあとか、解決すべきは重い教科書を毎日持って帰らないといけないことなど学校側がすべきことをせずにいるので、子供側から必然的にうまれた発明ということなんでしょうか。
ヤフコメに批判があったとはいえそれは一部の考えで 、このニュースでマスコミがお得意の煽りをしたことで他のタレントやコメンテーターが参戦して盛り上がっているというのが現状ではないでしょうか。
本音で言えばランドセルに賛成している大人はかなり少数な気はします。
さんぽセルは禁止なの?
これもネット上で先走った意見でこういう商品を作っても学校側が禁止にするのでは?という憶測からきたもので、実際はいまのところ禁止にしている学校は出ていないとのこと。
まだそこまで普及していないと思うのでもしかするとこれから物議をかもすのかもしれませんが、現状では問題ないようです。
さんぽセルの販売はどこで?
さんぽセルは専用に開設したさんぽセルの販売サイトで買うことができます。
ただし人気が出過ぎて3ヶ月待ちとのこと。
値段は税込みで5940円。
他の大手も真似して類似商品を作ってきそうですが、さんぽセルは特許を出願中となっています。
どの程度までの類似品が許されるのかわかりませんが、キャリーでランドセルを引く小学生が溢れる可能性はあるのではないでしょうか。
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さんぽセルに対するネットの反応
はじめは批判していた大人たちも逆にバッシングを浴びることで、今は逆にさんぽセルを批判できない状況にあるのではないでしょうか。
批判していた大人を責める発言がほとんどのような気がします。
今何かと話題のさんぽセルですが、とても良いと思う。
ベルギーでも教科書等が重いとなった場合画像のようなキャリーで登校するしそれで何の問題も起こっていない。ランドセルが重くてどうにかしなければいけないことは前から分かっていたのに、大人が解決してこなかった方が問題であるように思う。 pic.twitter.com/YzLoSL4d52
— さとえみ (@satoemi) June 8, 2022
さんぽセルというデバイスを自分で考え出した子は素晴らしいと思うし、それを取り敢えず否定から入るやつはアホかと思うけど、そもそも「ランドセルへの加重積載が前提になってる教材の量」をどうにかしないと駄目だよね、本当は。
今も「学校に教科書置いといちゃダメ」とかやってないよねまさか?
— オタ小児科医 (@otapediatrician) June 8, 2022
さんぽセルって批判されてるの?
俺、まさにそんなやつ使ってるよ。駅とか人混みとかでリュックにするけど、駅から現場まで歩く時とかはキャリーにするの。
だって、PC2台持ちしてるし、未だに紙資料も使うしで、荷物が重いのよ。
で、腰が痛いのよ。
これ、めっちゃ便利だよ。 pic.twitter.com/9ZA68BUCxY— 吉原じゅんぺい (@Junpei4649) June 8, 2022
そろそろ、重いランドセル廃止、教科書類の電子化を希望してるわけですが、そうもいかない現状での中での「さんぽセル」のアイディアはホント素晴らしいと思う。
日々の荷物なんて軽ければ軽い方がいいし、少ないほどいいと思ってます。
ましてや小さい小学生に重いランドセルは酷。— いーたん(iida)-ほんの帽子屋です🎩✨ (@mattomento) June 8, 2022
さんぽセルを批判するツイートは6月8日現在では見つけるのが困難です。
そもそもヤフコメの一部を真に受けて焚きつけて煽るマスコミに問題があるわけですが、今回のことに関してはランドセルそのものの在り方などを考え直すいい機会になっているような気はします。
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千原せいじさんも参戦。
ランドセルを背負って登校するのは子どもたちです‼️子どもたちの発想、子どもたちの意見は素晴らしいと思います‼️#尾木ママ
#さんぽセルhttps://t.co/7Q1nTGUhyj— Peach (@kncs7786) June 8, 2022
尾木ママもさんぽセルを絶賛。
ワイドナショーでしばらくネタが出来た感じではないでしょうか。
ほとんどの大人がランドセルいらないでしょ、と思っていると思うのですがどうなんでしょう。
タブレットでの授業も増えてきたり、教科書自体いらないような気はしますが、教科書を印刷している業界などがそれは許さないのかもしれません。