SDGs(エスディージーズ)という言葉をメディアなどで耳にすることが増えていますが、しっかりと中身を理解している人は少ないのではないでしょうか。
意識高い系の人が掲げているスローガン、地球にやさしいエコの延長線上にあるものといった感じのなんとなくぼんやりとしたイメージで捉えている人がほとんどな気がします。
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)、これがSDGsの略になります。
始まりは2015年の国連サミットで採択された開発アジェンダで、2016年から2030年までの間に達成しようという目標のことをSDGsと呼んでいるわけです。
具体的に言うと以下の17の目標を掲げています。
目標1:あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
目標2:飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
目標3:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
目標4:すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
目標5:ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
目標7:すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
目標9:レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
目標10:国内および国家間の不平等を是正する
目標11:都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
目標12:持続可能な消費と生産のパターンを確保する
目標13:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
目標15:陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
目標16:持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
目標17:持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
引用:国際連合広報センター
例えば5番のジェンダーに関する項目では、男女平等をさらに推進していこうというもの。
数十年前にくらべれば状況は改善されていると思いますが、サハラ以南アフリカ、オセアニア、西アジアでは小中学校に入学しようとする女児に障害が発生していたり、46の国では女性議員の数が30%を超えているといった例をあげて、頑張っている部分もあるがまだまだ足りていない、もっと女性の活躍を後押しする必要があると訴えているわけです。
【☆SDGsの基本☆】
2015年に国連で採択された2030年迄に持続可能でより良い世界を目指す国際目標🌏
①貧困
②飢餓
③健康
④教育
⑤ジェンダ-
⑥水・衛生
⑦エネルギ-
⑧成長・雇用
⑨技術革新
⑩不平等
⑪都市
⑫生産・消費責任
⑬気候変動
⑭海の豊かさ
⑮陸の豊かさ
⑯平和・公正
⑰パ-トナ-シップ pic.twitter.com/sT9phQecyh— 外務省✕SDGs (@SDGs_MOFA_JAPAN) October 26, 2020
外務省も専用のツイッターアカウントを開設して普及に励んでいます。
SDGsで具体的に私たちにできること
それでは実際このSDGsを推し進めるために我々に何ができるのかということについて書いていきたいと思います。
まず一つはこのSDGsというコンセプトをしっかり理解すること。
これがまだ正直進んでいないので、聞いたことあるけど結局それって何?という人がほとんどなので各種メディア(小さい我々のようなブログメディア含めて)で地道に広報活動をしていくことが大事だと思います。
今大手のメディアだけでなく、各地方自治体でもSDGsの活動推進は活発化しています。
発展途上国でのいろんな格差もこのSDGsには含まれているので、より多くの人がボランティア活動などに参加していく社会というものの基盤にもなっていくと思います。
期待したいのは企業の取り組みで、大きなプロジェクトで動いていけばそれだけ目標への到達も近くなるわけですから、小さな一人一人の意識変革が大企業も動かしていく原動に変わっていくのではないでしょうか。
SDGsという言葉を使って企業イメージを上げて、上にあげたような17項目に関連した新しい事業を試みること、そこへ多くのお金が集まる、そんな流れが理想的な感じはします。
ここ数年いろんな事情で国際的な人の流れも制限されていますが、少しづつ事態は好転してきてこれからSDGsを絡めた国際的な動きも活発化していくのではないでしょうか。
完全にボランティアだけでは限界があるので、うまくビジネスに取り入れるというアイデアがこれから求められていくのかと思います。
もちろん国内でも達成されていない格差など問題はたくさんあるので、まずは自分たちの国をしっかりして、そこからということかもしれません。
当サイトのSDGSへの取り組み
8.働き甲斐も経済成長も
在宅ワークでの仕事の効率化につとめ、仕事と家庭のバランスのとれた環境づくりを構築していきます。
13.気候変動に具体的な対策を
ソーラー充電器などの使用により、化石燃料から再エネへのシフトに取り組み、CO2削減に貢献します。
今後の課題
今後の課題としては、在宅ワークに起こりがちな仕事とプライベートのはっきりとした境目、メリハリをつけることでより効率的な環境を目指していきたいと思います。
また節電なども含め、一人一人が気候変動に対する意識の在り方に真剣に向き合うよう努力していきます。