韓国のアイドルたちは、彼らのファッショナブルな外見と抜群のスタイルを維持するために、日々厳しい体重管理と美容ケアに努めています。
特に、小さな顔と細い体型は多くの人々から高く評価され、「アイドルルックス」という言葉で賞賛されることも少なくありません。
彼らは若者からだけでなく、国内外のファンにも憧れの存在となっています。
この記事では、韓国アイドルのダイエット方法をわかりやすく解説していきます。
韓国のアイドルの取り組み方
メディアに登場する際、テレビなどの画面上では実際よりも体型が大きく映りがちなため、韓国のアイドルはさらに細い体を目指す必要があります。
これは、見た目に対する社会的な期待を満たすだけでなく、彼ら自身のプロフェッショナルとしての誇りでもあります。
そのため、ダイエットはもちろんのこと、肌のケア、歯の矯正、場合によっては整形手術を含むさまざまな美容施策に取り組んでいます。
K-POPアイドルの仕事は、単に歌やダンスのパフォーマンスを披露することだけではありません。
彼らはファッションアイコンとしても活躍し、多様な衣装を着こなし、広告やプロモーション活動にも参加します。
このような多方面での活躍を支えるためには、彼らが追求する美の基準を維持し続けることが不可欠です。
これは、デビュー前の準備期間からキャリアを通じて続く、終わりのないプロセスです。
それぞれのアイドルが自身のビジュアルを向上させるために、"ビジュアル・ディレクティング"というアプローチを用いて、外見の最適化に努めているのです。
韓国のアイドルのダイエット方法
韓国のアイドルのダイエット方法については、いくつか具体例が出ているので紹介していきたいと思います。
なにか一つを総称して「韓国アイドルのダイエット方法」と言っているわけではなく、あくまで各人違ってくるので参考にしてもらえればと思います。
AOA ソリョン
AOAのメンバー、ソリョンはデビュー後のストレスが原因で体重が増加したことに直面しました。
しかし、彼女は13キロの減量に成功し、その過程で厳しい食事管理と運動プログラムに取り組みました。
ソリョンのダイエット方法は、まず食生活の見直しから始まりました。
彼女は高カロリーの食事を避け、サツマイモ、サラダチキン、ゆで卵などの低カロリーで満腹感を得られる食品に切り替えたそうです。
空腹感を感じたときは、おやつの代わりにトマトを食べるなど、食事制限に徹底していました。
加えて、ソリョンは体型を整えるためにピラティスとパーソナルトレーニングを積極的に取り入れ、空き時間があればストレッチを行うなど、運動面でも努力を重ねたのだとか。
常に体重をチェックし、自身の写真を撮って体型の変化を確認することで、モチベーションを維持していたといいます。
さらに、痩せた後と太っていた時のビフォーアフターを比較することで、自分自身の進歩を目に見える形で確認していました。
ソリョンのこのような取り組みは、単に体重を減らすだけでなく、健康的なライフスタイルを実現するためのものでした。
TWICE モモ
TWICEのメンバーであるモモは、デビュー前に非常に厳しい体重管理に挑戦。
彼女はデビュー直前に、わずか1週間で7キログラムの減量を余儀なくされたと報告しています。
この目標を達成するために、モモは食事を完全に断ち、運動を徹底するという極端な方法に頼りました。
特に、体内の不純物を排出するために唾液すら飲み込まず、空腹感に襲われた際は氷を食べて凌ぐという厳しい自己制御を強いられました。
この過酷なダイエット期間中、モモは非常に苦しい時期を過ごしたと語っています。
「寝る時に、もう二度と起き上がれないかもしれない」という恐怖に駆られるほどで、涙が止まらなかったと言います。
このような体験は、アイドルとしての圧倒的なプレッシャーと、彼女が直面した挑戦の大きさを物語っています。
モモの経験は、エンターテイメント業界の過酷な現実と、アイドルが直面する厳しい体重管理のプレッシャーを浮き彫りにします。
しかし、彼女はこの困難を乗り越え、TWICEの日本人メンバーとして成功を収めています。
TWICE ジヒョ
TWICEのリーダーとして、日本や韓国で広く知られているジヒョは、グループのオーディション期間中にストレスによる体重増加に直面しました。
この課題を乗り越えるために、ジヒョは健康的なダイエット方法に取り組みました。
彼女は食事の好きな人ですが、デビューに向けて間食を控えることから始めました。
間食の量を減らすことで、1日全体のカロリー摂取量を見直し、バランスの取れた食生活にシフトすることができたと言います。
また、ジヒョはサツマイモを主食として取り入れることで、健康的な体重管理を試みました。
サツマイモは低カロリーで栄養価が高く、食べ応えがあるためダイエットに適しています。
さらに、水分摂取を増やして体内のデトックスを促し、運動量を増やすことで基礎代謝を上げ、より多くのカロリーを消費するよう心がけたのだとか。
これらの努力は、健康を害することなく理想の体型を目指すという彼女の姿勢を示しています。
ジヒョのこのようなバランスの取れたアプローチは、多くのファンにとって、正しいダイエット方法と健康的なライフスタイルの模範となっています。
パク・ジニョン
パク・ジニョン、通称J.Y. Parkは、NiziUをはじめ多くのK-POPアーティストを輩出してきた著名なプロデューサーです。
彼自身も歌手としてのキャリアを持ち、長年にわたり「1日1食」という厳格な食事管理を実践しています。
この自己管理の背後には、「70歳までダンス歌手として活躍したい」という強い意志があります。
パク・ジニョンは、ダンスのパフォーマンスにおいて体重が重要な役割を果たすと考えており、Niziオーディションでは、その重要性を参加者たちにも強調しました。
特に、福岡出身の参加者に対しては、「体重管理がダンスの質に直接影響を与える」と指摘し、軽やかで鋭い動きを実現するためには体重調節が不可欠であると説明。
一方で、パク・ジニョンのような厳しいダイエットを実践するアイドルが増える中、韓国社会ではアイドルの健康に対する懸念が高まっているのも事実です。
韓国アイドルの厳しい現実
K-POPアイドルになるためには、歌やダンスの技術を磨くだけでなく、外見の管理も極めて重要です。
韓国のある芸能事務所代表によると、アイドル選抜では外見が最も重視される要素であり、努力では変えられない生まれ持った特徴にも注目が集まります。
近年、K-POPがグローバルに広がるにつれて、欧米の美の基準を意識する傾向にあるといいます。
その結果、高身長や細身の体型、小顔などが選抜基準に加えられています。
選ばれた練習生は、所属事務所から「ビジュアル・ディレクティング」と称される外見管理のプロセスに入ります。
この過程では、ダイエット、スキンケア、歯の矯正、整形手術など、多岐にわたる方法で外見を磨き上げます。
特にダイエットは、舞台衣装での体の露出や、カメラを通した映りの影響で、より細い体型が求められるため、欠かせない作業となっています。
事務所によっては、理想とする体重を「身長マイナス125」または「身長マイナス120」という厳しい基準で設定しており、日々の体重管理が徹底されています。
食事の内容を記録し、体重を朝晩に計測することが練習生の日常となっており、デビュー後もこの厳格な管理は続きます。
アイドルたちのダイエット法や運動方法は一般人にも注目されています。
例えば、miss Aの元メンバー、ペ・スジの1日1000キロカロリーの食事制限や、少女時代のメンバーが実践した1200キロカロリーの食事制限などは、多くの人々にとって興味深い情報です。
また、ルナが紹介した「アイドル水」のような特別なアイテムも人気を集めています。
行き過ぎたダイエット
韓国のアイドル業界では、厳しい外見基準に合わせるため、過酷なダイエットが常態化しています。
実力派ガールズグループ「MAMAMOO」は、その実例の一つです。
2020年11月にKBSテレビに出演した際、メンバーたちは数日間の断食や、腸掃除の薬を服用して救急室に運ばれたこと、食欲抑制剤を飲んで倒れた経験を公にしました。
これらの衝撃的な告白は、業界の過酷なダイエット文化を浮き彫りにしました。
男性アイドルもこの問題からは逃れられません。
例えば、BTSのJINはデビュー前の1年間、毎日鶏のムネ肉だけを食べて栄養失調に陥ったことがあります。
JINは身長179センチで体重64キロと健康的な体型でしたが、ファンにより良い姿を見せたいという一心で、極端なダイエットに挑みました。
同じくBTSのJIMINも、練習生時代には10日に1回の食事でダイエットを試みたことがあり、「もっとハンサムになりたい」という願いから極限の方法に訴えたと述べています。
これらの例は、アイドルが直面する外見への厳しい要求と、それを満たすために行き過ぎた方法を取ることのリスクを示しています。
韓国社会ではアイドルの健康を懸念する声が高まっており、業界内での見直しや、健康を害することなく外見の基準に対処する方法の模索が求められています。
アイドルのダイエットは、彼らが追求するパフォーマンスの質と、健康との間で適切なバランスを見つける必要がある課題となっています。
韓国のダイエット文化のトレンド
韓国のダイエット文化では、サツマイモと鶏むね肉がよく取り上げられます。
これらの食品は、多くのK-POPアイドルがデビュー前の体型管理に利用していたことで知られています。
サツマイモは食物繊維やビタミンCが豊富に含まれており、1日の食事のうち1回をサツマイモに置き換えることが推奨されます。
この置き換えは、お通じを改善し、満足感を長く保ちながら栄養バランスを維持するのに役立ちます。サツマイモを皮ごと焼くか蒸すことで、栄養素を最大限に活用することができます。
一方、鶏むね肉はタンパク質が豊富で、ダイエット中に筋肉量を維持しつつ健康的に体重を減らすのに適しています。
タンパク質を適切に摂取することは、体重を減らしながらも女性にとって懸念されがちな胸のサイズを保持するのにも効果的です。
これは、ダイエット中に特に気を付けたいポイントの一つであり、鶏むね肉はこの目的に適した食品として、広く受け入れられています。
鶏むね肉を食事に取り入れることで、メリハリのある体型を目指しながら、タンパク質の摂取を通じて健康的なダイエットを実現することができます。
サツマイモと鶏むね肉を組み合わせた食事は、韓国のアイドルだけでなく、多くの人々にとってバランスの良いダイエット方法として支持されています。
まとめ
最後に、ダイエットを始めるものの、継続が難しいと感じている方々に、K-POPアイドルたちからの励ましの言葉をお届けします。
BTSのVは、ストレスを感じるような食事制限に対して否定的な立場を表明しています。
「体重は、ストレスなく食事を楽しめば増えることはない」と述べ、過度なダイエットよりも健康的な生活を優先するべきだと説いています。
Red Velvetのジョイは、食事に対する感謝の心と、自分の体を大切にすることの重要性を強調。
「食べ物を無駄にすることより、自分の体を大切にすることがもったいない」との言葉は、食べることの幸せと健康的な体を保つことの大切さを教えてくれます。
TWICEのサナは、ダイエット中に過食してしまいそうになった時の心の持ちようを語りました。
「食べたところで既に知っている味」というシンプルながらも深い言葉で、食べ物への衝動を抑える方法を示しています。
また、痩せたいという願いには、明確な目標や理由が必要だとも言っており、目的意識を持つことの大切さを説いています。
これらのアイドルたちの言葉からは、厳しいダイエットに挑む彼らもまた、健康と精神のバランスを大切にしていることが伺えます。
しかし、彼らが実践する過酷なダイエット方法は、一般の人々に推奨できるものではありません。
アイドルたちの努力と苦労を知ることで、彼らの外見だけでなく、その努力やパフォーマンスを心から応援したくなりますね。
韓国LE SSERAFIM(ルセラフィム)のKAZUHA(カズハ)って誰?オランダ留学バレエの話などまとめてみた